欅(ケヤキ)ってどんな木?
欅(ケヤキ)は日本を代表する広葉樹のひとつ
日本を代表する広葉樹と言えば、ブナ、サクラ、カエデなどいくつか挙げられますが、ケヤキ〔欅〕もその一つです。北海道を除いて全国的に分布しており、山林だけでなく、神社や公園、住宅地、街の街路樹としても見られ、日本ではなじみの深い木です。
ケヤキは春の芽吹きからはじまり、夏の緑陰、秋の黄葉、冬の木立と、四季を通じて美しい木です。
豊田市では昭和46年3月、市制20周年を記念して公募により市の木に制定されています。
写真上:茨城県だいご小学校の欅
重要文化財、推定樹齢500年
写真左:豊田市役所の欅
秋の紅葉が美しい。
個体によって色が異なり
赤や黄色に紅葉する。
ケヤキ材は利用価値が高く昔から重宝されてきました。
ケヤキは材としても強く(材質が硬く、摩耗に強い、長年腐朽しない)、木目も美しいため、利用価値が高く、昔から重宝されてきました。
大きな材は、建築材として寺社建築、城建築に使われます。
また、家具、臼、杵、電柱腕木、太鼓の胴、器具、彫刻、日常の生活器具などにも用いられています。
清水の舞台の柱はケヤキ(欅)
ケヤキの耐用年数は800年~1000年もあるといわれています。そのためケヤキはお寺や神社を建築する際の柱として不可欠な用材です。京都東山の清水寺の舞台は78本のケヤキの柱で支えられています。高さは12メートル以上もあります。 。
ケヤキ(欅)の太鼓
和太鼓の材として最高のものとされているのはケヤキ材です。ケヤキは弾力と重さがあり音を反射しやすいためです。また、強度と耐久性に優れており、加工しやすいということも挙げられます。さらにケヤキは木目が美しく、使用年数が重なるほど、質の良い色つやが出てくるということも和太鼓に適しています。